【解剖学|骨】肩甲骨の名称一覧

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名称読み方特徴
丸い出っぱり、特に関節面
丸い突起、特にくるぶし
りょう骨の尾根
切痕せっこん骨のへりの切れ込み
上顆じょうか顆の上方の出っ張り
隆起りゅうき突出部
めん平坦部、特に関節の平滑面
きょくトゲのように突き出た部位
こう骨を通る穴
転子てんし大きな太い盛り上がり
中空あるいはくぼんだ領域
結節けっせつ盛り上がった部位
せん線状の隆起
粗面そめんざらざらした面
PT・OTビジュアルテキスト 解剖学第1版より参照
目次

肩甲骨の名称一覧

肩甲骨にはおよそ18種類もの筋が付着している。そのため、各筋の作用を把握する上で肩甲骨のどの部分に筋が付着しているかを知っておくことは触診やトレーニング指導時に大きな影響をもたらす可能性がある。

肩甲棘

・肩甲骨の上1/3に位置する横向きの隆起を肩甲棘という。

  1. 起始:三角筋
  2. 停止:僧帽筋
棘上窩・棘下窩

・肩甲棘の上方の窪みを棘上窩、下の窪みを棘下窩と呼ぶ。

  1. 起始:棘上窩は棘上筋・棘下窩は棘下筋
内側縁・外側縁

・脊柱に向く縁を内側縁、上腕骨に向く縁を外側縁と呼ぶ。

  1. 起始:外側縁→小円筋、大円筋
  2. 停止:内側縁→小菱形筋、大菱形筋、前鋸筋
上角・下角

・肩甲骨の上内方にある角を上角、下方にある角を下角と呼ぶ。(下角は触診が容易にできる)

  1. 起始:下角→広背筋、大円筋
  2. 停止:上角→肩甲挙筋、前鋸筋 下角→前鋸筋
烏口突起

・肩甲切痕の外側にある、前外方に向かって突出した部分が烏口突起である。(触診は容易にできる)

  1. 起始:上腕二頭筋短頭、烏口腕筋
  2. 停止:小胸筋
関節窩・関節上結節・関節下結節

・上腕骨の受け皿の役割を果たすのが関節窩であり、その上下にあるのが関節上・下結節である

  1. 起始:関節上結節→上腕二頭筋長頭 関節下結節→上腕三頭筋長頭
肩甲下窩

・肩甲骨の肋骨面にある広いくぼみを肩甲下窩と呼ぶ。

  1. 起始:肩甲下筋

肩関節と肩甲骨の関係性

肩関節とは解剖学的関節と機能的関節か分けられます。主に多くの人がイメージしている肩関節は『肩甲上腕関節』と呼ばれ、上腕骨と肩甲骨から構成されています。上腕骨の丸みを帯びた骨頭に対して、肩甲骨は関節面を有しているため、左右上下の様々な動きを有する関節となっています。

肩甲骨は上腕肩甲関節だけでなく、その他の関節も構成しており肩甲骨の可動域の有無はスムーズな腕の動きや胸郭の動きに対して大きな影響力があると考えられています。

解剖学的関節
  1. 肩甲上腕関節
  2. 肩鎖関節
  3. 胸鎖関節
機能的関節
  1. 肩峰下関節(第2肩関節)
  2. 肩甲胸郭関節

スポーツ動作だけでなく日常生活の中においても重要な肩甲骨。お客様の多くも肩甲骨の動きが低下している方が多いため、動かす癖をつけて可動域を落とさないようにしたいですね!

肩甲骨の運動

肩甲骨は前額面(前から見る)、矢状面(横から見る)、水平面(上から見た)上で動き、一次元的な動きではなく三次元的な動きを有します。肩甲骨がどのように動くかを各方向でイメージ、操作ができるとトレーニングや練習中に役立ちます。

肩甲骨|前額面上の運動
  1. 内転・外転
  2. 挙上・下制
  3. 上方回旋・下方回旋
肩甲骨|矢状面上の運動
  1. 前傾・後傾
肩甲骨|水平面上の運動
  1. 外旋・内旋

特に胸椎を伸展させる際は肩甲骨は外旋・後傾させることが必要になります。肩甲骨が内転しすぎると肩の前面にストレスがかかりすぎトレーニング中の怪我の原因になると考えています。

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