【競泳】スタート動作 2024年Ver

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競技におけるスタート局面の重要性

競泳競技においてスタート局面は『最もスピードが出る局面』であると同時にテクニックの差が顕著に現れる場面でもあります。

スタート局面では、

  • 筋緊張を高めて構える
  • 前方へ蹴り出す
  • 入水局面に向けて身体を固める

など、僅かな時間の中で多種多様な動きや能力が求められます。スタート能力を向上させる為には一連の動作を分解・分析し1つ1つ改善することが望ましいと考えています。

実際に競技場でスタート練習をすることはもちろん必要ですが、スタート動作は陸上でのトレーニングでも向上させることができると考えています。

水中局面とは異なり、床半力を使用できる事で陸上でのトレーニングがより効果的にパフォーマンスアップに繋がりやすく、鏡や動画を使用することで内省的なフィードバックもしやすいと考えています。

石井諒選手のYouTubeチャンネルより引用【スタート】【競泳】中級者向け 動作順序

スタート動作(グラブスタート)

グラブスタートとは?

グラブスタートとは、スタートブロックの端に両手・両足を置いて飛び出すスタート方法です。

グラブスタートのメリットとして
両側支持であることから

  • スタート時のバランスが取りやすい
  • 筋発揮がしやすい
  • 入水時に足が揃えやすい

などのメリットが挙げられます。

グラブスタートはクラウチングスタートと比較すると上半身を伸展させるのに不向きですが、スタートの動作を段階的に習得する上で基本的な股関節、上半身の動作を習得することが出来ると考えています。

Naoto Okawa

特に前方へ飛び出せずに下に落ちてしまう方は、両足支持のグラブスタートが股関節の使い方を覚えるのに適しています。

グラブスタートの手順

STEP
構え 指先をしっかり端に引っ掛ける

指先の掛かりが甘いと腿裏の筋発揮が低下
しっかり掴めるように指先もトレーニング

STEP
構え お尻を後方へ『引く』

お尻を下げるのでは無く、引く
ヒップヒンジの動作を陸上で習得しておく

STEP
構え お尻の位置が下がらないように

背面の筋緊張を高める
肩は上がらないようにしっかり下げる

STEP
身体起こし お尻の位置をキープする

手・肩関節を使って身体を前へ押し出す
腿裏の張力が落ちないようにお尻は高く

STEP
足伸ばし 腕を組む+指先で蹴り出す

頭の上で腕を組み固定する
指先と腿裏に力を溜めて前方へ蹴り出す

STEP
蹴り出し 身体を固めて指先から入水

入水に向けて身体全体を固める
指先から入水する

NaotoOkawa

スタート動作では股関節伸展筋であるハムストリングスなどの腿裏の筋肉の使い方がとても重要です。また入水に向けて身体が水圧に負けないよう身体を固定する能力も求められます。

スタート動作に必要な動き

①構え

ヒップヒンジ

ヒンジ動作とは(ヒップヒンジ)

お尻を引き(股関節屈曲)
お腹と太もも前を近づけていく動作

ヒンジ動作は『パワーポジション』とも呼ばれ切り返し動作やジャンプ動作において瞬時に力を発揮するのに優れている姿勢になります。

ヒンジ動作はハムストリングスの柔軟性が低いと姿勢維持が難しく、出力発揮が難しいと考えています。

ヒップヒンジの詳細はコチラ

Naoto Okawa

ヒップヒンジは単純な動きに見えて動作を正確に行うことが難しいです。上記の記事ではヒップヒンジを覚えるのに必要な動作を段階的にまとめてあります。

片足ヒップヒンジ(クラウチング)

クラウチングスタートの場合は、足を前後に開くことで前の足が『軸足』となります。軸足側に求められる機能は両足とさほど変わりませんが、支持面が少なくなりより不安定になりますので適切な股関節屈曲動作が求められます。

また、後面筋による姿勢制御が身体の安定性に重要な役割を果たすため、機能が低下しないように陸上でのトレーニングを習慣化していきたい部分と考えています。

より段階的な動作獲得はコチラ

会員限定|ブログ内で閲覧可能

外部記事|note(有料)

身体起こし

※準備中

まとめ

2024年2月時点ではグラブスタートに関しての記事のみですが、今後はクラウンチングスタートや競技場での飛び込み台を利用した動画、記事作成を行なっていきます。

皆様の競技生活に少しでもお役に立てれば幸いです。

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